大棍棒展を終えて

 大棍棒展が終わった。異様な密度の十日間だった。

開催にあたり、我々は65種類の木で200本超の棍棒を準備した。それらを会場に並べた様は壮観といってよく、設営を終えた我々はすでにある種の満足感を感じていた。おそらく人類史上初めてであろう棍棒の展示を開くことこそ、発足間もない全日本棍棒協会の主眼だったからだ。それで多くの人が来てくれればもちろん嬉しいが、たとえそれほど客が入らなくても大棍棒展をやったという事実がまずは何より欲しかったのである。

 けれどもいざ蓋を開けてみれば、大棍棒展は全日程で我々の予想をはるかに上回る盛況ぶりを見せた。それというのも、初日の最初の来場者二人の試し殴りをする動画がツイッターでバズったからである。もちろん棍棒協会会員の友人知人も来てくれた。が、日を追うごとにそうではない一般の来場者の割合が増え、会期中人が途切れることはなかった。我々としても棍棒の魅力には自信を持っていたものの、ここまでの人出は予想だにしていなかったし、バズってから程なくして新聞やテレビの取材もあり、本当に目が回るような十日間だった。結局、来場者数は一日あたり100人を超え、棍棒も100本近くが売れ、図録を兼ねた『棍棒入門』も500部が完売した。棍棒で頭を何度もどつかれたような衝撃の連続であった。

 我々のもとには、大棍棒展を東京やその他の地域でもやってほしいという声が沢山届いている。もちろん棍棒協会としてもゆくゆくは東京などでも盛大に棍棒展をやりたい気持ちはある。けれども、今回大阪で開催できたのは棍棒協会幹部の一人がギャラリーのオーナーで場所代が無料だったとか、折よく様々な木を譲ってもらえただとか、ありそうもない多くの偶然と協力が重なったからで、簡単に次もというわけにはいかない状況なのだ。

 すぐには二回目をできない理由は他にもある。棍棒協会は、今年10月に第一回全日本棍棒飛ばし選手権大会の開催を控えているからである。今回我々は、棍棒飛ばしに打ち込みたいところを我慢に我慢を重ねて大棍棒展を開催したのだった。そして大棍棒展が終わった今、我々には棍棒飛ばしの全国大会しか見えていない。諸君はまだ棍棒展しか知らないだろうが、棍棒飛ばしはそれを凌駕するほどの熱狂を生む競技なのであって、この大会をやらずして二回目の大棍棒展をやってる場合ではないのである(棍棒飛ばしのルールは『棍棒入門』に記載)。

 そんなわけで我々は、3月から棍棒飛ばしのチームを作りに各地に赴く予定である。まずは大阪、愛媛、鳥取、福岡あたりに行く。現地で競技用棍棒の製造と棍棒飛ばしの指導をして全国大会の成功につなげたい。で、ついでに、あくまでついでに各地で「小棍棒展」もやるかもしれない。

 つまり、次回の大棍棒展開催は少し先になる見込みだ。けれども間が空く分、第二回大棍棒展はさらに大きいものにしたいと考えている。それまでに当然我々の棍棒を作る技術は向上するはずだし、樹種も本数も増やすつもりだ。第一回よりももっと打撃力のある大棍棒展を期待していてほしい。

 最後に、これは是非とも言っておきたいことだが、棍棒や『棍棒入門』の売上げは全て里山に注ぎ込む所存である。

なぜなら、全日本棍棒協会は里山制作団体つち式の派生団体だからだ。里山に手を入れることで様々な生き物が増えることはそれ自体悦びであるし、そうすることでさらに多くの棍棒を作れもする。現に我々は大棍棒展の売上で新しいチェーンソーを買ったところである。全日本棍棒協会から棍棒などを買えば里山が盛り上がるので、今後ともよろしくお願いしまあああああああす!!!!

全日本棍棒協会オンラインショップ

 ちなみに今回の会場だったKITAHAMA N Galleryは、ホテルTHE BOLY OSAKA のギャラリーである。BOLYのスタッフの方々の全面的な協力がなければ大棍棒展はなかったと言っても過言ではない。大阪に宿泊の際はぜひBOLYへ!

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